西大宮にあるレンタルスペース『みんなのアトリエ』こちらは、空き家を再生したレンタルスペースです。
数多くのマルシェやイベントが開催されています。
温かみあふれるその空間が、とても居心地よくて。ついつい足を運んでしまう場所。
『みんなのアトリエ』を主宰する澁谷秋乃さんに、オープンまでの経緯を伺いました。
「この空き家、どうしよう?」から始まったレンタルスペース
実は、「この空き家をどうしよう?」からスタートしたんです。と、澁谷さん。
民家は長らく、賃貸物件として住んでいる人がいました。
築50年になる、民家。
住んでいた方が退去して、父名義の空き家をメンテナンスする必要が出てきたのです。
当初、壁やフローリングをリフォームをし、澁谷さんのお子さんたちの遊び場として利用。しかし、足しげく家へ通うことは難しく…。
「どうしたものか。」と、考えてあぐねていた澁谷さん。
そんな当時、知り合ったtetteのおふたりから、「この場所を借りることができませんか?」とお申し出が。
※tette:さいたま市西区在住の手作り好きのママ2名による子どもとママの居場所づくりをしています。
それが、『みんなのアトリエ』の始まりです。
西大宮の子育ての輪、広がる
「人に使っていただいて、それにより家の中に空気が通せて。私も嬉しいし、使う人も嬉しい。そういうのがいいなと思ったので、本格的にinstagramで告知をするようになりました。」(澁谷さん)
1日レンタルは、たった千円!
安すぎませんか?と尋ねると、
「確かに安いのかもしれません。でも、小さいお子さんがいる方が借りることが多いので、お子さんの体調でキャンセルすることも。できるだけ、負担を少なくしたくて、千円と設定しています。」(澁谷さん)
2022年1月にスタートした『みんなのアトリエ』
その年からマルシェを開催しているところもあります。
現在は、渋谷さんの思いが伝わり、お子さんも子育て期間中の方も参加しやすい、温かみあるマルシェ・イベントが定期的に開催されています。
知り合いが知り合いを呼び、段々に広がっていく子育ての輪。
イベントをしたかった人、マルシェを開催したい人がお子さんを連れて『みんなのアトリエ』へ集まります。
開催する人も、お店へ来る人も、
「子どもがいるからどうしよう…。」と思うことなく、気軽に来ることができる場所ができました。
当時は、レンタルスペースもそれほど多くなかった時期。
子育てをしながら、場所を借りてイベントをしたいと願う人には、嬉しいスペースの誕生だったことでしょう。
昭和レトロなキッチンが魅力的!みんなのアトリエ 各スペース紹介
美しくリフォームがなされていて、明るいスペース内。
みんなのアトリエの、各部屋をご紹介していきます。
入り口から一番近い、こちらのスペース。tetteさんのご実家からいただいたちゃぶ台は、みんなの憩いの場。
ここで、お茶を飲んだりお昼を食べたりするんです。
なんと、ピアノまであるスペース!こちらも日差しが入る明るいお部屋。風通しがよく爽やかな空間。
和室。小さなお子さんのおむつ替えや着替えがしやすい便利なスペースとなっています。マルシェで利用する際は、もみほぐしのスペースになったりも。
こちらのキッチンを懐かしいと思うか、新しいと思うかで年代がわかってしまいますね。
私は、懐かしい派です。
昭和レトロな雰囲気を残したキッチン。
こちらが、スペースの雰囲気をより引き立てています。
今では、なかなかお目にかからない床材。
こういうところにも、惹かれますね。
多くの部屋があることで、用途に合わせた、使い勝手のよいレンタルスペースになっています。
地元カメラマンの方による写真撮影会「授乳フォト・マタニティフォト」・「はだかんぼ撮影会」でも、こちらのスペースが有効活用されます。
部屋を区切ることができるため、おむつ替え・着替えがしやすく、お子さんが落ち着いて写真撮影することができるのです。
イベントやマルシェで、訪れたことのあるお子さんは、「いつもの場所」に来たことで安心して撮影ができるのだそう。そういうの、いいですね。
このような特徴は、フォトスタジオとは異なる利点ですね。
西大宮に住んでよかった!と思ってほしいから
西大宮で育った澁谷さん。年々大きく変わっていく西大宮の街並みを見てきました。
「この辺りは、新しく移り住んできた人も多いエリアです。新しく来た方が、西大宮に愛着を持って欲しい。このような、場づくりによってここに来て良かったと思って欲しいんです。」
テーマは、西大宮っていいなと思ってもらうこと。
そのためにも、魅力ある場づくりをしたいのだと澁谷さんは話します。
壁面には、みんなのアトリエのイベントのお知らせや、関係するお店のチラシがずらり。
イベントに参加するみなさんが、協力し支え合いながら、笑顔になれる場づくりをしていることが感じられます。
ライフステージに合わせ姿を変えていく『みんなのアトリエ』
手作りの看板。
澁谷さんがお友達と一緒に毛糸を巻いて作成したもの。温かみある看板にホッとします。
玄関へ入ると、壁には一面の可愛らしい飾り。
これは、お子さんたちと一緒におもちゃや、さまざまな飾りを貼り付けたもの。
その時のお子さんたちのことを、思い出すことができる素敵な壁の飾りです。
現在、レンタルスペースとして使用されている『みんなのアトリエ』
これからどうしていこうかと、考えているんです。と、渋谷さんは話します。
自分や周囲の人のライフステージに合わせて、みんなのアトリエを柔軟に変化させていきたいと思っているのだそう。
地元に住む人たちが、笑顔になれる場所として進化していきたい。
そんな思いを実現させ、温かい場づくりができていること、素敵だなと感じます。
小さいお子さんを連れていきやすいお店づくり・マルシェやイベントの開催など。
みんなのアトリエの「今後」が楽しみでなりません。
「建物と場所があるということは、強み。私の暮らしと仕事の兼ね合いを考えつつ、私ができないことを、他の人に助けていただいています。」
人の力も借りながら、その輪を広げていきたい。と話す澁谷さんの笑顔が眩しいです。
『みんなのアトリエ』にいる人たちと、みんなで温かい雰囲気を作っているのですね。
お店の情報
レンタルスペース みんなのアトリエ
住所 :さいたま市西区高木1484-8 学研タートル第2教室と同じ建物
アクセス:大宮駅西口・東武バス8番乗り場「高木」バス停下車・徒歩1分
公式サイト(ご予約はこちらへ)
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