明治時代から続く老舗の油屋「大宮製油」でごま油と菜種油を量り売りで購入

さぶすてなる

大宮駅東口から徒歩4分。大宮門街を抜けたところに、レトロな外観のお店を見つけます。

大宮製油外観

大宮製油です。ここで、油の量り売りをしてくれると知り、実際にお店を訪れて通い始めてから2年。

こちらの油を使い始めると、ここでしか買えなくなってしまうくらい美味しい!
そんな油量り売りのお店、大宮製油の様子をお伝えします。

History &Story

大宮製油は、明治39年創業。この大宮の地で、油の製造と販売を続けてきました。

昭和の時代の流れにより、昭和40年に油の製造業を終え、卸売りに移行。もともと製造所だったところは、大宮製油が行う、一つの事業、「大宮ガレージ」敷地内となっています。

大宮精油外観2

大宮製油の建物は、大正終わり頃に建設されたスクラッチタイルが使用されたものです。
このレトロな外観を一目見ようと、レトロ建築を愛する人が訪れるのだそう。

長きに渡る常連さんである、90代の方もお店へいらっしゃいます。

大宮製油代表の逸見さんは、
「昔からの常連さんの方が、私よりも昔のお店の様子をご存知です。来店の際に色々お話を聞けるのが、楽しみなんです。」
と、お話になります。

そうですよね、これほどの歴史があるお店ですから、常連さんの方がご存知なことも多いのかもしれません。
私も、その方にお目にかかってお話を聞いてみたいです。

大正レトロな店内の様子

スクラッチタイルの外観もさることながら、店内もレトロな雰囲気に溢れています。

レトロな店内の様子1
レトロな店内の様子2
レトロな店内の様子3

レトロな建具、すりガラスが美しいですね。
そして、こちら。

昔ながらの油壺

もともと、この油壺に油を入れ、柄杓で量り売りをしていたのだそうです。
…うわぁ、これは、一度体験してみたい!

安価で驚く、油の量り売り

今回、ごま油と菜種油を購入したいと思います。その様子をお届けしますね。

容器は基本的に持参。私は、綺麗に洗った瓶や、ペットボトルを持参しています。もし、持参しなかった場合も、空容器が多少ありますので、お店の方にお尋ねください

瓶入りの油も購入することができます。

販売している瓶入り油各種

今回は、ごま油一合と、菜種油を2合購入。

こちらの機械で、量り売りをしてくれるんです!

油計量器1

なんと、昭和の時代から使用されている、油の計量器。
まだまだ現役。現在、機械は製造を終えていますが、まだまだ元気に働いてくれる計量器。昭和の機械はとてもシンプルで丈夫なんですね。

この計量器は、手前にあるレバーで、量り売りをする油の種類を変更することができ、

油計量器2

必要な量をこの黄色の目盛りではかります。もちろん、この目盛りは一合ごと(180ml)に記されているのです。

油を測る様子

量を測ってから、瓶詰め。ごま油のいい香りが漂ってきます!

油瓶詰めの様子1

油の種類と値段

こちらが、油の種類と値段の一覧です。
私は、初めて購入する時、あまりにもお安くてびっくりしました。

値段一覧

現在は油の製造をしていない、大宮製油ですが、信頼のおけるお店の油を仕入れ、販売しています。

実際に、使ってみるとわかるのですが、混じり気のないピュアな油をいただいている感覚です。
油本来の素材のみをいただけるので、胃にもたれたりすることなくとても安心感があります。

油瓶詰めの様子2

最近は、バルクショップといって、量り売りをするお店やスーパーなどの開店が話題ですね。

余計なごみを出すことなく、必要な分だけ購入することができる。
そんな量り売りのお店は、「古くて、そして新しい」お店なのだと思います。

必要な人がいる限りは続けたい

逸見さんは、「油の量り売りは、必要だと思ってくれる人がいる限りは続けたいと思います。」
と、お話になります。そこには、肩の力を入れすぎず、お客さんの求めに応じながら、自然体で事業をされている様子が伝わってきます。

そんな素敵な油量り売りのお店、「大宮製油」に一度足を運んで、量り売りを体験してみてください。
きっと、その油の美味しさに驚くことでしょう。

大宮製油の情報

大宮製油
住所:さいたま市大宮区大門町3丁目90
電話:048-644-3225
営業時間:9:00〜18:30
(元日はお休み)

 

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